中国は日米韓関係を揺るがそうとしている。 サミットで経済活性化の機会を狙う

 ソウル―中国が今回の日本、韓国との三か国首脳会談に出席したのは、両国との交流を拡大することで、低迷が続く経済を活性化する機会とするという意図があったとみられる。

中国と米国の対立を背景に、中国政府は日米韓の間にくさびを打ち込む狙いもあるとみられる。

中国の李強首相は月曜の会談で、三国が「経済貿易のつながりを深め、産業チェーンとサプライチェーンの安定性と円滑性を維持し、中日韓自由貿易協定の交渉を再開し完了させる」ことを提案した。 FTA）できるだけ早く。」

３首脳は共同声明にＦＴＡ署名に向けた交渉を加速する文言も盛り込んだ。

中国共産党が一党支配を維持するには持続的な経済発展が不可欠である。 李氏は日曜日、韓国のサムスン電子会長に対し、外国投資企業は中国の発展にとって重要な力であると述べ、同社への投資拡大を促した。

日本、中国、韓国の国内総生産を合計すると、世界総生産の20％以上を占めます。 中国は経済活性化のため、貿易拡大につながる３カ国ＦＴＡに大きな期待を寄せている。 中国は日本と韓国を抱き込むことで、アジア太平洋地域に米国抜きの経済圏を確立することを狙っている可能性がある。

中国は、日本、米国、韓国が安全保障上の関係を強化する中で、この安全保障同盟を破壊したいと考えている可能性が高い。

李氏は共同記者会見で、中国、日本、韓国が「戦略的コミュニケーションを強化し、政治的相互信頼を深める」ことを提案した。 同氏はまた、台湾への関与を強める米国やその他の国への警告として、「互いの核心的利益と重大な懸念への配慮」と「真の多国間主義の堅持」の必要性にも触れた。

しかし、習近平政権は日本と韓国が簡単に中国と妥協するとは考えていない。 中国は日本、米国、韓国とのバランスを取るため、北朝鮮やロシアとの関係を強化し続けると予想される。