北朝鮮、日中韓首脳会談当日に偵察衛星ロケットを発射し３カ国に圧力をかけた可能性

 

 ソウル－北朝鮮が日本、中国、韓国の３カ国首脳会談の日に、北朝鮮に関する３カ国首脳の議論に圧力をかけるため、偵察衛星を搭載したロケットを発射した可能性がある。 北朝鮮は３カ国首脳会談の日程に合わせて発射を通告し、実施した。

北朝鮮による月曜夕方の打ち上げは、米軍と韓国軍の基地を監視するために軍事偵察衛星を軌道に投入するためだったと考えられる。

同国はこれまでにも昨年11月に偵察衛星マリギョン1号の軌道投入に成功している。

しかし、韓国国防省などによると、北朝鮮は技術的な問題もあり、写真撮影やデータ送信などの偵察は行っていない可能性が高い。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は昨年12月、2024年にさらに3機の偵察衛星を打ち上げると発表した。

北朝鮮は３カ国首脳会談当日に発射計画を他国に通告した。

この発表について、韓国のアジア政策研究院首席研究員チャ・ドゥ・ヒョン氏は、「（北朝鮮は）韓国と日本が中国に北朝鮮への影響力行使を要求すると予測し、その旨を伝えようとした」と述べた。 そのようなことをしても彼ら（北朝鮮）に影響を与えることはありません。」

北朝鮮の偵察衛星を巡っては、ウクライナへの侵略を続けるロシアが北朝鮮からの武器供与と引き換えに技術援助を行ったとの見方が専門家の間で増えている。

日曜日、韓国の聯合ニュースは、ロシア政府が最近のロケット打ち上げのために技術者を平壌に派遣したと韓国政府高官の発言を伝えた。

聯合ニュースはまた、ロシアの技術者らはロケットエンジンの性能が打ち上げに十分なレベルに達していないと判断したと述べた。 エンジンの燃焼試験が繰り返されたため、打ち上げは韓国政府などの予想より遅れた。

韓国軍は、北朝鮮がおそらく4月末までに発射を実施すると予測していた。

昨年11月の衛星打ち上げは告示期間の直前に行われた。 米韓両国軍は、北朝鮮が今回の通告期間の非常に早い段階で発射を行う可能性に備えていた。

北朝鮮の発表に基づき、韓国空軍は月曜日午後、F-35Aステルス戦闘機など約20機による「編隊飛行・攻撃訓練」を実施した。