ソウル－最近の日中韓三カ国首脳会談は、覇権主義的な行動を強める中国との明確な対立を浮き彫りにし、日本と韓国は法の支配に基づく国際秩序維持の重要性を強調した。 両ブロックの最も顕著な違いは、北朝鮮への対応にあった。
北朝鮮の行動については言及なし
約４年半ぶりとなる日本、中国、韓国の３カ国首脳会談は、北朝鮮が人工衛星打ち上げ計画を発表した直後の月曜朝、ソウルで開催された。
岸田文雄首相は三者協議の冒頭、「北朝鮮が発射を強行すれば、国連安全保障理事会決議に違反することになる」と厳しく述べた。 韓国の尹錫悦大統領も国際社会に対し断固とした対応を求めた。 対照的に、中国の李強首相は北朝鮮の発表には言及しなかった。 彼の発言は最初から最後まで、世界中で同盟関係を築くことに反対するよう呼びかけるなど、反中同盟を警告しているように見えた。
日韓首脳は会談後の共同記者会見で北朝鮮の非核化の重要性について言及した。 しかし、李氏は、朝鮮半島に関わるすべての当事者は状況のさらなる複雑化を避けるために自制心を維持すべきだと述べた。
徹夜交渉
３カ国は非核化交渉で最後まで共同声明の合意に達することができなかった。
草案には、朝鮮半島の完全な非核化が各国の共通の目標であるという趣旨の文言が盛り込まれた。 会談を主催した韓国は、この文言を盛り込むよう求めた際、「完全な非核化」にも言及した2019年の日中韓会談後に発表された共同声明を引用した。 しかし、中国は韓国の提案に強く反対した。 交渉は月曜日の早朝まで続いた。 三国首脳会談が始まる直前に、この問題に関して各国が独自の立場を持っていることを強調するなど、三国は最終的に妥協に達した。
伝えられるところによると、中国は、米韓軍と日本の自衛隊による共同訓練の開催などを通じて北朝鮮に圧力をかけることは、半島の緊張を悪化させると主張した。 交渉を振り返る韓国政府に近い関係者は、北朝鮮も含めて４カ国が交渉に参加しているようなものだった、と語った。
北京の外交筋によると、中国は在韓米軍を含めた朝鮮半島の非核化も求めているが、北朝鮮を刺激しないように日本や韓国と連携した行動を避けているようだ。
反対により言葉が消えた
草案では当初、３カ国は世界のどこにおいても武力や強制によって一方的に現状を変更しようとするいかなる試みにも反対すると述べていた。 しかし、日本、米国、韓国が東シナ海と南シナ海での中国の侵略を批判するために同じ文言を頻繁に使用しているため、これらの文言は中国の強い反対を受けて取り下げられた。
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